中小企業退職金共済法施行令の一部が改正され、令和３年１０月１日から施行されることに伴い、建設業退職金共済（以下、建退共）の制度が変更されます。主な変更点は以下のとおりです。


～建退共制度改正のポイント～

①建退共証紙１日券を３１０円から３２０円へ
②運用利回りの見直し（3.0％から1.3％へ）
③電子申請による掛金納付の開始
④次回更新時期を手帳に記載
⑤掛金納付状況を被共済者個人に適時通知

　①は建退共の掛金日額の改定です。建退共給付水準を維持するため掛金日額が現行の３１０円から３２０円に改定されます。
　②予定運用利回りの引き下げです。制度の安定的な運営を図るため、予定運用利回りが現行の３．０％から１．３％に変更されます。但し現在加入されている方の令和３年９月末までの掛金納付分は従来通りの予定運用利回りが保証されます。
　③～⑤については電子申請による掛金納付に伴う施策です。これまでの証紙を手帳に貼り付ける方式に加え、掛金を事前に納入し電子貼付が出来るようになります。
　制度改定に伴う手続きですが、９月末までは３１０円証紙を使用し、１０月1日以降は３２０円証紙を使用します。３１０円証紙が残った場合は、約３ヶ月間建退共証紙を取り扱う金融機関で３２０円証紙との交換を行いますので、早めに交換しましょう。
　建退共は建設現場で働く仲間のために国が作った退職金制度。１日１枚建退共証紙を積み立てて、１２か月（２１日分を１ヶ月と換算）以上になると、建設関係の仕事をしなくなったときに退職金が支給される制度です。制度の詳細や手続きについては組合事務所までお問合せください。

建退共事務組合 担当：西村迄

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